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いまあなたは、July 2009のアーカイブを見ています。
先日、渡辺謙の主演で昭和の名刑事「平塚八兵衛」の回顧ドラマをやっていた。
様々な昭和の難事件がとりあげられていたが、最も印象深かったのは「吉展ちゃん誘拐事件」の下りであった。
番組の最後に八兵衛が犯人小原の墓を訪うシ-ンがあったが、一族と同じ墓に入れてもらえず、墓の横で土盛りの下に眠る小原に「やはりそうなのか」と感じるものがあった。

吉展ちゃん事件は、本田靖春の名著「誘拐」にその顛末は詳しいが、私が「誘拐」を読みもっとも驚いたことは犯人小原が服役後、短歌に希望を見出し、最終的に彼が「福島誠一」という名で時代を代表する歌人の一人として昭和万葉集にその作品と共に名が刻まれているということである。
           世をあとにいま逝くわれに花びらを
             降らすか門の若き枇杷の木
絶唱に近い歌も素直な思いで詠まれており詠み人の生き様を知れば知る程、感慨も深い。

城

朝日新聞の月曜版に掲載される「歌壇、俳壇」はもう数十年、親しんできたペ-ジだが、最近の歌壇にはホ-ムレスの公田耕一さんという方の歌がよく掲載されている。
アメリカの獄中より投稿されている郷隼人氏の作品とともに異彩を放っており、襟を正して読まねば申し訳ないような哀切さを毎回感じさせられる。

「人は知らず知らずの内に己が出会うべき人生を自ら作り出している」と過去に聞かされたことがあるが、小原保や公田さん、郷氏、それぞれの人生にいかなる時が降り積もっていったのかという事を、その作品に接する度に思わずにいられない。
Category: 言葉と風景
Posted by: sawayama
城

南九州でマング-ス捕獲とのニュ-スが出た。
場所は実家からもそう遠くないところだ。
奄美大島でのハブの掃討作戦で人為的に島に持ち込んだものが、遂に海を越えて本土上陸となったわけだ。マング-スがはるばる泳いで来るわけもなく「ペットからの野生化か」と想像してしまう。

それにしても外来種の増加は凄まじいようだ。
琵琶湖もバスの繁殖で日本古来の魚達が食べられ激減しているようだ。
小さなフナやモロコの災難を耳にするといたたまれぬ思いがする。
昔、インカ帝国が武器を手にしたスペイン人に征服されていった過程を見るようで同情してしまう。

南九州のマング-スはテンやイタチの生態系に影響を及ぼす可能性大とあったが、日常目にすることのない小動物達のささやかな日常が乱されることに危惧の念も強い。
細々とでも種は営々と命のリレ-を続けてきたわけだ。
これ以上、彼等の生活環境に悪影響を与えることは厳に慎むべきだろう。

マング-ス報道の傍らで佐渡のトキセンタ-から、新たな放鳥計画というニュ-スがあった。トキはトキで固体を増やしたい訳であるが、現実はなかなか難しそうだ。
マング-スとトキを比べると後者は清貧な感じで、それに比例し繁殖力にも寂しいものを感じる。獰猛な種がしっかり子孫を残す当たりどの世界も同じようである。
Category: つぶやき
Posted by: sawayama

07/02: 政治

海

政治がお笑い劇場化してきた。
国をリ-ドしてきた政党の呆れ果てた実態に驚きばかりが強い。
過去においても政党の票集めに多数の人気者達が利用されてきたが、ついには元タケシ軍団の「そのまんま東」が国政のキャスティング・ボ-ドを握ろうかという観点から動向を注視され出している。

いかにも平和な国という、その緩さを馬鹿にする気はないが、この国難の時代に「政治の流れがこんな軽い流れでいいのか」と思う人は多いと思う。
政治維新を唱えるなら、それなりに識見ある人に立ってもらいたいものだ。

政治家も政治家のうちは良いが弁護士や会社役員等の兼務のない「落ちればただの人」という人は、それこそ「当選か落選か」は死活問題であり必死になる気持ちも分かる。
隣接市の某市長も国政落選後、市長になるまで丼飯屋を経営しておられた。
しかし国政に身を捧げる者、誇りと矜持は高く持ってもらわねば。
「時の人」で国民を釣るかのような図式は誠に情けない。
東国原も「自分が肩入れする限り自民党は敗北させない」と豪語しているが、得てしてこういう発言はマイナスに作用することが多いものだ。

そうこうする内に7/5はわが静岡県の知事選である。結果が国政の行方に直結しそうだとのことで全国的に俄かにクロ-ズアップされることとなった。
使命感に燃える県民も多かろう。投票率も上がると予想される。
二政党で政治を運営する時代の端緒となるのか興味は尽きない。

Category: つぶやき
Posted by: sawayama