春の雨の降る日が続く。
春暁 春光 春愁 春宵 春情 春暖 ・・・ 春のつく言葉は多いがいづれの言葉もどこかしらほの温かい。
春泥という路のぬかるみを示す言葉にすらやさしい響きを感じるから不思議だ。
北国の人達にはまだまだ遠い言葉でも暖かい静岡で暮らすと「ひと雨ごとに春は近し」という想いは強い。
梅はもう既に咲いているが3月にはいると桜が春景に一段と花を添えることとなるのであろう。

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俳句と絵で鳴らした蕪村に「春色楼台図」という名画があるが、静かに雪に降りこめられた中、軒を並べる家々から市井の人々の静かな夜とその暮らしが伝わってくるようでとても好きな絵だ。

有名な文芸評論家が以前この絵に下記のような蕪村の句を添えて評論していた。
日本の美しい四季と慎ましやかな人の暮らしが思われとても穏やかな想いを抱いた。

   うづみ火や 我かくれ家も 雪の中