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西村賢太が芥川賞作家になってしまった。
青天の霹靂とも呼べる驚きだ。芥川賞直木賞の候補者にノミネ-トされたこと自体驚きであったのにアッサリと文壇の歴史に名を刻んでしまった。

「どうで死ぬ身の一踊り」が2009年に脚光を浴びることとなり、それ以来気になる作家であるが車谷長吉と遜色ない位強烈であり、そしてお下劣である。
文学好きな上品なおば様達が「芥川賞受賞作品なら是非読んでおかなきゃ」などとのたまいかなり買いそうな気もするが、嫌悪感に卒倒する様が目に浮かぶ。

写真で見るのと同様TVに映し出された映像も全く作家という風貌には遠いものであったが本人自ら暴力をふるい続けた来た過去を明らかにしている。あわせて実の父親が婦女暴行で逮捕された人間であることもオ-プンにしている。
なんとも凄い人間が作家として精進してくれたものだ。

受賞の感想として西村賢太は以下のように述べている。
 「自分よりだめなやつがいると思って救われる人がいればいい。思い出すと恥ずかしく、考えると腹が立つようなことしか書けない」

社会もこじんまりとまとまり閉塞感に包まれる中、このようなお下劣でも力強く訴える作品を書き続けている男に文壇最高の賞を与えた選考委員の方々に心より敬意を表したい。
受賞を機に西村賢太の作品に接する機会が益々増えるであろうことは望外の喜びである。