昨年の夏、道央を旅して最も心に残った風景は一面に拡がる蕎麦畑であった。
過去に於いては国内あらゆる処で作られ日本人の主食であったと推察されるが、今では主として北海道、信州等の高原地帯でしか栽培されてないのではないだろうか。

ここ数日 寝苦しい中、幕末、明治期と信州を流浪し最後は伊那で悲惨とも言える生涯を終えた俳人「井上井月」の句集を読むことが多かった。
井月の晩夏の歌に蕎麦を読んだ句もあり改めて蕎麦の花咲く伊那、御岳の地に旅ごころを誘われるのであった。

   迷ひ入る山に家あり蕎麦の花