穏やかに新しい年が明けた。
米朝の変人TOP同士の非難の応酬にきな臭さを感じなくもないが、我々庶民は本年も日々の暮らしに勤しむ他無く少しでも良い一年にしたいものだ。

一昨年より年末に秘湯と呼べるような温泉で一年の疲れを癒そうということになった。
平成28年末に行ったのが山梨の南アルプス市の奈良田温泉。以前週刊誌で嵐山光三郎が全国温泉めぐりの企画で激賞しており念願を叶えた。
とろっとした泉質であり「名湯の名に恥じない」といたく感動した。

そして昨年末に選んだのが静岡奥大井の寸又峡温泉である。昔、金喜老という在日韓国人が人質をとって温泉旅館に立て篭もりTV中継されたことを思い出す人もいるかもしれない。
宿泊当日は泊り客も2組であり朝、夕2回の温泉はすべて貸切であった。
南アルプスの山懐に抱かれた静かな空気の中、空から舞い来る雪を浴びつつ一人露天に沈む時間は、まさに至福の一言に尽きる経験であった。
寸又峡に隣接する接阻峡より幾分とろとろ感は劣るとはいえ都会暮らしにはなかなか味わえぬお湯である。

一昨年の奈良田温泉、昨年の寸又峡温泉と名湯を楽しみながら思うことはリニア工事の影響である。現在2時間で移動できる東京大阪間を僅か1時間短縮するために本当に必要な工事なのであろうか。
作家の吉村昭さんの著書で熱海函南間の東海道線のトンネル工事により函南盆地で湧き水が出なくなり「わさび栽培」がダメになったとの記載があったがリニア工事の与える自然へのダメ-ジは在来線のトンネル工事の比ではないと思う。
便利さの追求や経済の発展より将来への禍根を残さぬような在り方を考えることが大切なのではないだろうか。