ブフエ
静岡は美術館の多い地だ。県東部にも評価の高いものが多い。
長泉のビュフエ美術館もその一つだ。スルガ銀行の経営者と結びつきが深かったようで同銀行の後押しもありフランス人でありながら代表作の大半が同美術館所蔵となっている。
初期の傑作と呼ばれる「磔刑のキリスト」など見ても、良くは分からぬが60歳以降の明るいタッチの作品には南欧の光を感じさせる心惹かれるものが多い。
ビュフエ
71歳で自ら命を絶ったビュフエであるが、驚きは感じなかった。
ある意味神経質とさえ感じられる鋭い線のタッチを見ていると画家が内面に抱えるものの複雑さが分かるような気がしたからである。
入口正面に若き日のビュフエと妻アナベルの幸せなそうな写真が掲げられている。
時は移ろい美しかったものも全て朽ちてゆくという悲しい現実を思わずにいられない。